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平成29年度 横浜精神分析研究会(文献講読と症例検討)のご案内

 皆様方には、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

 研究会では精神分析に関する文献講読と症例検討を開催いたします。これまでの文献講読ではクラインウィニコット初期~中期フロイトを取り上げました。今年度も引き続きS.フロイトを取り上げます。精神分析はS.フロイトによってヒステリーの治療法として見出されました。現代の精神分析はS.フロイトの頃のそれとは大きく変遷してきていますが、今に至ってもなおS.フロイトに戻りつつ、S.フロイトを参照し続けています。S.フロイトは膨大な著作を残しました。そのため、S.フロイトの著作を前期・中期・後期に分け、3年かけて網羅していく予定です。今回はその後期の著作12本を取り上げます。後期は文化宗教論文が多いのが特徴です。発表者がそれぞれの論文を要約した上で、疑問や批判を提出してもらいます。その上で講師が講義を行い、それを元に参加者全員で議論していきます。長い著作については2~3人で分担して担当します。

 症例検討会については、精神分析の症例には特に限りません。一般的な普通のカウンセリングを行っている症例発表で構いません。ただ、可能なら頻度や時間、方法などがある程度構造化された症例にしてもらえたらと思います。発表の方法は、最終2セッションの逐語記録やプロセスノートを持ってくるだけです。症例の概要やこれまでの経過をまとめてくる必要はありません。これによって発表者の負担が減ると同時に、実際のやり取りを細かく検討することができます。

 文献講読と症例検討は、どちらかだけの参加でも構いません。ただ、実際の臨床では両方が密接に絡み合っているので、両方参加することで、より理解が深まると思います。あと、7月16日開催の特別セミナー「ビオンの精神分析入門」については研究会参加者は無料で参加できます。

●スケジュールと取り上げる論文

日時

文献講読

症例検討

平成29年

4月9日

イントロダクション、発表の割り振り

子供がぶたれる(1919)

発表の割り振り

症例発表1

5月14日

快原理の彼岸(1920)

症例発表2

6月11日

集団心理学と自我分析(1921)

症例発表3

7月9日

自我とエス(1923)

症例発表4

7月16日

特別セミナー:ビオンの精神分析入門

8月6日

マゾヒズムの経済論的問題(1924)

症例発表5

9月10日

制止、症状、不安(1926)

症例発表6

10月8日

フェティシズム(1927)

症例発表7

11月12日

ある錯覚の未来(1927)

症例発表8

12月10日

文化の中の居心地悪さ(1930)

症例発表9

平成30年

1月14日

終わりのある分析と終わりのない分析(1937)

症例発表10

2月11日

分析における構築(1937)

症例発表11

3月11日

モーセという男と一神教(1939)

症例発表12

●日時

 毎月 第2日曜日(8月は第1日曜日)
 文献講読会:13時00分~14時55分、症例検討会:15時00分~17時00分

●会場

 (1)菊名地区センター
 〒222-0011 横浜市港北区菊名6-18-10(東急東横線 JR横浜線 菊名駅から徒歩10分)

 (2)菊名コミュニティハウス
 〒222-0011 横浜市港北区菊名4-4-1(東急東横線 JR横浜線 菊名駅から徒歩5分)

 (3)港北区社会福祉協議会
 〒222-0032 横浜市港北区大豆戸町13-1吉田ビル3F(東急東横線 大倉山駅から徒歩7分)

 (会場は上記3ヵ所の他、菊名駅周辺の会場となります。また月によって会場は変わります。)

●参加資格

 臨床心理士や医師などの守秘義務をもつ専門家、臨床心理系大学院生など

●臨床心理士のポイント

 日本臨床心理士資格認定協会の臨床心理士更新のためのポイントを申請する予定です。

●費用(支払い後の返金は応じかねますのでご了承ください。)

 (1)通年での参加 一般 22,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 16,000円)
 院生(修士) 18,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 12,000円)

 (2)単発での参加 一般 3,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 2,300円)
 院生(修士) 2,400円(講読会か検討会のどちらかだけ 1,800円)

●申し込み方法

 (1)名前 (2)所属 (3)メールアドレス (4)講読会と検討会のいずれの参加か (5)通年参加か単発参加か (6)臨床心理士資格の有無、の6点を明記して、下記の問い合わせにあるメールアドレスまでご連絡ください。銀行口座をお知らせしますので、振込をしてください。振込を確認できた時点で申し込み確定となります。

●問い合わせ・申し込み先

 横浜精神分析研究会事務局 info@yokopsy.com

 北川清一郎(所属:心理オフィスK、臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士

●力動的グループスーパーヴィジョンの案内

 文献講読と症例検討と同じ日時で、毎月1回、第2日曜日の午前中にグループスーパーヴィジョンも行っています。詳しくは力動的グループスーパーヴィジョンの案内をご覧ください。

●アドバイザー

 岡達治 先生(岡クリニック院長、日本精神分析学会認定精神療法医・認定スーパーヴァイザー)

●後援

 心理オフィスK 〒222-0021 横浜市港北区篠原北2-4-17 ライラック103号 045-717-5687

●PDFファイル

 PDFファイルはこちらです


ジークムント・フロイト(後期)文献レジュメ(2017年度)

  1. 子供がぶたれる(1919)
  2. 快原理の彼岸(1920)
  3. 集団心理学と自我分析(1921)
  4. 自我とエス(1923)
  5. マゾヒズムの経済論的問題(1924)
  6. 制止、症状、不安(1926)
  7. フェティシズム(1927)
  8. ある錯覚の未来(1927)
  9. 文化の中の居心地悪さ(1930)
  10. 終わりのある分析と終わりのない分析(1937)
  11. 分析における構築(1937)
  12. モーセという男と一神教(1939)

ジークムント・フロイト(中期)文献レジュメ(2016年度)

  1. 転移の力動(1912)
  2. 精神分析を実践する医師への勧め(1912)
  3. トーテムとタブー(1913)
  4. 治療の開始について(1913)
  5. ナルシシズムの導入にむけて(1914)
  6. 想起すること、反復すること、ワークスルーすること(1914)
  7. 転移性恋愛についての観察(1915)
  8. 欲動と欲動運命(1915)
  9. 喪とメランコリー(1917)
  10. ある幼児期神経症の病歴より(1918)
  11. 精神分析療法の道(1919)
  12. 不気味なもの(1919)

ジークムント・フロイト(初期)文献レジュメ(2015年度)

  1. ヒステリー研究(1895)
  2. 心理学草案(1895)
  3. 遮蔽想起について(1899)
  4. 夢解釈(1900)
  5. 日常生活の精神病理学にむけて(1901)
  6. 性理論のための三篇(1905)
  7. あるヒステリー症例分析の断片(1905)
  8. ある5歳男児の恐怖症の分析(1909)
  9. 強迫神経症の一例についての見解(1909)
  10. 心的生起の二原理に関する定式(1911)
  11. 自伝的に記述されたパラノイアの一症例に関する精神分析的考察(1911)

ドナルド・W・ウィニコット文献レジュメ(2014年度)

  1. 設定状況における幼児の観察(1941)
  2. 原初の情緒発達(1945)
  3. 逆転移のなかの憎しみ(1947)
  4. 移行対象と移行現象(1951)
  5. 精神分析的設定内での退行のメタサイコロジカルで臨床的な側面(1954)
  6. 反社会的傾向(1956)
  7. 一人でいられる能力(1958)
  8. 親と幼児の関係に関する理論(1960)
  9. 交流することと交流しないこと(1963)
  10. 対象の使用について(1963-68)
  11. 遊ぶこと:理論的考察(1968)

メラニー・クライン文献レジュメ(2013年度)

  1. クラインの人生とクライン理論の概要
  2. 子どもの心的発達(1921)
  3. エディプス葛藤の早期段階(1928)
  4. 自我の発達における象徴形成の重要性(1930)
  5. 躁うつ状態の心因論に関する寄与(1935)/喪とその躁うつ状態との関係(1940)
  6. 早期不安に照らしてみたエディプス・コンプレックス(1945)
  7. 分裂的機制についての覚書(1946)
  8. 転移の起源(1952)
  9. 幼児の情緒生活についての二、三の理論的結論(1952)
  10. 羨望と感謝(1957)
  11. 孤独感について(1963)